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「雪の赤ん坊の結晶の名前は「ダイヤモンドダスト」ですか?もし違ったら名前を教えてください。それと、雪の結晶の赤ん坊を作る時、壊れ物の保護などに使われているポリスチレン製の気泡を破裂させるのはなぜですか?どんな効果があるんですか?教えてください。」
(2002年08月12日 京都府宇治市 中学校1年生の えりさん からの質問) |
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雪結晶の小さいもの(0.1mm位以下)は「氷晶」と呼ばれています。発生直ぐの氷晶は「できたばかりの氷晶」と言う位しかありませんので、「雪の結晶の赤ん坊」と私は説明する時に使ったりしています。
ポリスチレン製の気泡の中には圧縮された空気が入っています。これを破裂させると膨張した空気はマイナス数十度になります(「断熱冷却」と言います。反対に圧縮すると温度が上がります。自転車の空気入れを思い出してください。)。雲粒は温度が0度になったも凍りません(「過冷却」)が、−40度以下になると100%凍ってしまいます。そこで、この空気と接触した雲粒は氷に変わります。これが雪の結晶の赤ん坊の誕生です。
(2002年08月12日 雪の先生より) |
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