風のない晴れた夜,ずーっと歩いていますと,はるか地平線の向こうに,何かぽつんとした光が動いているんです。ちょうどホタルが飛ぶような感じです。それがキツネ火でした。
それがなぜ起きるかというと,雪のすぐ上の気温との差で,遠くにある星が光の屈折で動いているように見るのです。