昭和43・4年頃,倶知安(くっちゃん)に住んでいました。ずいぶん雪の多い土地で,雪かきが大変だった記憶があります。排雪(はいせつ)されないので,道路がどんどん高くなり,居間の欄間(らんま)の小窓の高さに道路を歩く人の足が見えたこともありました。玄関から道路に出るのに10段くらいの上りの雪の階段を作らなければ外に出られませんでした。大雪が降ったあとには玄関がうまってしまい,近所の人に掘り返してもらったことや2階から出入りしたこともありました。(今は,大きな道路には排雪溝というものがあり雪がどんどん処理されているので,冬でも道路が広く使われているそうです。)居間の大きな窓ももちろん雪でうまってしまいます。火事が起きたときに逃げ道がないと困るので,雪をよけますが,これも大変な作業でした。
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