家では,おがくずストーブを使っていたこともありました。床を少し掘り下げたところにストーブがおいてありました。床に座って足を下ろすと,とても暖かかったんです。友達が迎えに来て待っている間に,祖母が干し芋(いも)などをあぶってくれました。

 おがくずは,苗穂(なえぼ)の木工場に分けてもらいました。夏のうちにきちんと乾かしておかないと凍ったりして大変なことになりました。おがくずストーブも結構火力があり,熱いときには煙突(えんとつ)の火どめという物を操作して,火力を調節しました。おがくずストーブは燃やすうちにタールというものが出て,煙突の継ぎ目から流れ出てきます。それを受け止める物を継ぎ目にぶら下げていました。

 他にはよしや薪(まき)や石炭を燃料にしたストーブも使いましたね。

おがくずストーブ
写真:『ストーブ博物館』(北大図書刊行会)
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