5.本時の学習について
「札幌市の除雪は世界一だ」という見方や考え方を持っていた子供たちに26年間札幌市に対する苦情の中で除雪がいつも一位であるという社会的事象を提示する。そのことで,既習とのズレを生み「本当の世界除雪にするために」という問題を考えていくなかで,既習を生かしながら多面的NO1にとらえさせたい。
市民が協力することの必要性や,よりよい市民として学習を生活の場に生かしていくきっかけとなる学習にしたいと考える。ただ単に「市民は我慢すべきだ」という表面的なとらえに終わるのではなく「してもらう除雪から自分たちでもする除雪へ」という意識へ変えていけるような学習になれば,と考えている。
目標市民の苦情や札幌市が行っている雪対策について,調べてきたことから多面的に考え,新たな価値を見い出し「してもらう除雪からする除雪へ」の転換について考えることが出来る。
展開(7/8)
子供の意識の流れと主な学習活動
教師のかかわり
前時までに・・子供たちは,札幌市の除雪に対する取り組みの学習を通して「札幌市の除雪は世界一だ!!」という認識を持っている。
30mの高さの雪捨て場の写真。やっぱり世界一は間違いないね!!
札幌市の除雪に対する熱心な取り組みの結果
市民の除雪に対する苦情は・・・・・・
既習の想起が出来るような事象の提示をする
〔雪たんけん館利用〕
市民からの要望NO1!! しかも26年間も…
世界一の除雪なのになぜ雪対策の要望がNO1?
札幌市の市民の要望リストの提示から, 既習とのズレを生む。
〔雪たんけん館利用〕
夜中に騒音
がうるさい
玄関前に雪
が残される
歩道の除雪が
されていない
つるつる路
面がひどい
市民に喜ばれる除雪になっていないのでは?
どのように解決したらよいのだろう?
市政への要望N O 1 の理由を考えることで既習との矛盾を揺さぶり学習問題を生む。
・予算をもっと上げる
・もっと最新型の除雪機を
・昼間にもっと多くの台数で
・もっとていねいに除雪を
・作業員の技術をもっとUP
↓もっと↓
こんなに予算をかけて,こんなにがんばっているのに?
安全に

快適に
市民
・多少の騒音は我慢する
・歩道は除雪がしっかりしていなくても多少我慢する。
・冬は交通に気をつける
↓もっと↓
我慢するだけではなく,自分たちで出来ることについても
子供の多様な見方や考え方から、「計画する人」「除雪する人」「市民」という視点からの立場に位置づけていく。

板書を構造的に構成し子供の多様な見方や考え方を束ねていく。
自分たちでできることも
考えて行かなくては
本時の評価規準

除雪の問題は行政や事業者だけではなく市民も一緒に取り組むことが必要であると考えることが出来る
夜中の除雪の音

我慢する
玄関前の雪

自分たちで
歩道の除雪

服装の工夫
つるつる路面

砂まき
除雪の問題は,札幌市だけでなく,市民(自分たち)でも出来ることを考えることが必要なんだね。
広く呼びかけることも必要だね ゴミを出す時間を守ることが大事だ 正面玄関の雪かきくらいは手伝えないかな 路上駐車への呼びかけも出来るかな
子供が市民の立場から考えていけるように焦点化する。

市民からの苦情の具体的な解決策を考えることで自らかかわる姿を生み出していきたい。
表面的な価値ではなく実感のこもった社会的認識になるように, 子供の考えを揺さぶっていく。
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