北海道全域と千島列島、サハリン、ユーラシア大陸、アメリカ大陸に生息する。
本州より南にはツキノワグマが生息するが、ヒグマより小さい。
体長2〜3m、体重150〜300kg。

生活の仕方
冬眠から目覚める。体重は冬眠前の6〜7割ほど。春に芽を出した山菜などを食べる。
主に食べ物はフキなどの植物食が中心。
冬眠に備え、たらふく食べる。木の実、キノコなどが中心だが、川に行ってサケを捕まえて食べたりもする。
木の根本などにできた穴を見つけて冬眠に入る。このとき、メスのクマは体重300〜400gくらいの赤ちゃんを生む。従って、クマの冬眠は浅いので、危険が迫るといつでも起き出して身を守る。
クマ穴の前で 実際に入っています クマ穴の中の様子
(写真提供:NPO法人ねおす)

クマは人を襲うか?
毎年、クマが人間を襲ってハンターに射殺されたというニュースを聞く。クマは基本的に人は襲わない。なぜなら、クマは非常に臆病な動物で、人間が近くにいることがわかるとその場から逃げる。どうしてこういう事件が起こるのか?それは、クマが人間とばったり出会ってしまい、自分に身を守ろうと相手に襲いかかるのである。クマが近くに出たことがわかると、すぐ捕獲に目が行ってしまうが、クマの数は毎年減少しており、このままでは絶滅のおそれがある。現在は、一応のきまりとして、メスのクマは捕獲しても山へ返すようになっている。クマの雌雄の判別は足跡からわかる。足跡の最大幅が12cm以下であればメスである。しかし、このきまりは今もなお定着がはかられていないため、年々クマの数が減少している実態がある。このクマ絶滅の危機をどう救い、クマと人間とが共存する道を切り開くことがもっとも望まれる方法であるといえる。

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